- 再生医療とは
- PRP療法(PFC-FD™療法)とは
- PRP療法(PFC-FD™療法)は何に効く?
- PRP療法(PFC-FD™療法)に危険はないのか
- PRP療法(PFC-FD™療法)の流れ
- PRP療法(PFC-FD™療法)の治療期間・回数
- PRP療法(PFC-FD™療法)の費用
- PRP療法(PFC-FD™療法)の副作用・リスク・注意事項
- PRP療法(PFC-FD™療法)が受けられない方
再生医療とは
整形外科で行われている再生医療では、ケガや病気で損なわれた体の機能を回復するために、人間が持つ「再生する力」を利用して細胞や組織、臓器の再生を行います。
PRP療法
(PFC-FD™療法)とは
PRP(Platelet Rich Plasma)療法(PFC-FD™療法)は、多血小板血漿療法とも呼ばれ、患者さん自身の血液を利用する再生医療です。
血小板に含まれる成長因子が組織修復を促進し、治癒能力を高めます。
この療法は、スポーツ外傷や障害などの運動器疾患に対する新しい治療法として注目されています。
採血・患部への注射のみで治療が可能で、体への負担が少ないことが特徴です。
また、通常の手術と組み合わせて使用することも増えています。
PRP療法(PFC-FD™療法)
は何に効く?
特に軟部組織や関節の損傷に対する治療で注目されています。
PRP療法(PFC-FD™療法)
に危険はないのか
PRP療法(PFC-FD™療法)は、患者さんの血液から抽出した多血小板血漿を使用するため、アレルギーの心配がありません。
ただし、注入直後に注射部位が凸凹になったり、針痕が残ったりすることがあります。
これらは、通常2~3日程度で目立たなくなります。
また、内出血、腫れ、発赤、疼痛などが現れることがありますが、これらの症状は自然に消えるため、経過を見守って下さい。
当院では、再生医療等安全確保法に基づき、厚生労働省に提出されたCPC(細胞加工施設)で作成された超高濃度のPRPを使用しています。
そのため、ウィルス感染の危険性もないため安心です。
PRP療法(PFC-FD™療法)
の流れ
1診察・検査
症状や画像検査などからPRP治療が適正かどうか診断します。
適応と判断された場合、説明を行い治療日程を決定します。
2採血
患者さん自身の血液を約50mL採血します。
また、必要に応じて感染症の検査を行います。
3加工
採取した血液は、厚生省認可の細胞加工施設でPRPを抽出します。
保存期間は6か月です。
4注入
精製されたPRPをエコーで確認しながら患部に注入します。
注入後、2〜3日は安静に過ごし、入浴や激しい運動、飲酒を控えてください。
5評価
注入後の評価を行います。
単独PRP療法(PFC-FD™療法)の方は1ヶ月目と3ヶ月目に受診し、リハビリPRPプランの方は施術日にリハビリ予約を取り、都度確認します。
PRP療法(PFC-FD™療法)
の治療期間・回数
治療回数に特に決まりはありません。
当院では、肉離れなどの早期治癒を目的とする場合は通常1〜3回の治療を行います。腱炎などの難治性スポーツ障害は個人差があり、2〜3回の治療が多いです。
変形性膝関節症や関節炎に対するPRP療法(PFC-FD™療法)も個人差があり、回数は様々です。
痛みが再発した場合、3ヶ月から半年ほど経過して再度PRP療法(PFC-FD™療法)を行うことがあります。
PRP療法(PFC-FD™療法)
の費用
現在、PRP療法は(PFC-FD™療法)、保険診療としては認められていません。
自由診療にて下記の費用が必要です。
検査代 | 22,000円(税込) |
---|---|
PFC-FD™2.0 | 176,000円(税込) |
合計 | 198,000円(税込) |
上記以外の診察・処方などには、別途費用がかかります。
PRP療法(PFC-FD™療法)
の副作用・リスク・
注意事項
- 治療の効果や持続時間には個人差があります。
- 治療当日は激しい運動や飲酒など、治療部位へ過度に刺激を与える行為は控えてください。
- 採血の前日から油分の多い食事を避けてください。
- 採血の4時間前より食事をしないでください(水やお茶は摂取可)。
- 投与後に安静にし過ぎると、治療部位が硬化して痛みの原因となります。
- 投与後、数日間は血流が良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)は避けてください。痛みが強くなる場合があります。
- PRPの保管期限は6ヶ月で、期間を超えたら廃棄されます。
PRP療法(PFC-FD™療法)
が受けられない方
- 患部に感染がある
- がんと診断されたことがある
- ステロイド剤を使用している
- 抗がん剤、生物学的製剤、または免疫抑制剤を使用している
- 心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、血液疾患、出血傾向、コントロール不良な糖尿病および高血圧症等を有する
- 血液検査の結果に異常がある
- その他、医師が不適切と判断した場合