- 手の痛み・しびれで力が入らない…
- このような手のお悩みはございませんか?
- 手の痛み・しびれは何科を受診すべき?
- 手の痛み・しびれの原因
- ストレスで手がしびれる?
- 手の痛み・しびれで力が入らない症状の病気
- 手の痛み・しびれの検査
- 手の痛み・しびれの治療
- 手の痛み・しびれで力が入らない時は当院まで
手の痛み・しびれで力が入らない…
手や足のしびれを放置して良いケースはありません。
しびれは、脊椎や脊髄の疾患、脳出血や脳腫瘍などが原因で発生することがあります。
もし、手や足の感覚が鈍くなったり、細かい手作業が難しくなったりしている場合には、早めに当院にご相談ください。
また、痛みについても注意が必要です。
しびれと同時に痛みがある場合はすぐに、痛みだけの場合も放置せずに受診することをおすすめします。
このような手のお悩みはございませんか?
- 手がこわばり、動かしにくい
- 細かな手作業(お箸、書字、ボタン操作)が難しくなった
- 手首や指が痛いため曲げられない
- 手や指にしびれがある
- 指がまっすぐに伸びない
- 指が変形している
すぐに受診すべき手のしびれ
手足のしびれや痛みで特に注意が必要なのは、脳卒中が原因の場合です。
しびれや痛み以外にも、吐き気やろれつが回らない、物が二重に見える、片側の麻痺といった症状が現れた場合は、すぐに脳卒中を疑い、ためらわずに救急車を呼んでください。
脳卒中の治療結果は、発作から治療開始までの時間に大きく依存します。
また、急性期が過ぎて症状が落ち着いた後でも、手足のしびれが長引くことがありますため注意が必要です。
手の痛み・しびれは何科を受診すべき?
手足のしびれや痛みの原因は、整形外科関連の疾患や脊椎・脊髄の問題であることが多いです。
どの科を受診すべきか迷った場合は、整形外科をまずは受診して下さい。
このような症状をお伺いします
- 痛みの程度
- しびれの種類
- 症状の開始時期
- 悪化の有無
- どのような時に症状の強弱があるか
- 既往歴
- 現在の生活について
- 同様の症状や疾患にかかった血縁者の有無
手の痛み・しびれの原因
手足のしびれや痛みの原因には、脊椎や脊髄の疾患、脳の病気、血行障害、末梢神経の障害、外傷、糖尿病などが考えられます。
さらに、ストレスやうつ病が原因で手足のしびれや痛みが生じることもあります。
ストレスで手がしびれる?
血流が悪いと老廃物の排出が低下し、筋肉に疲労がたまりやすくなります。
それにより硬くなった筋肉が神経を圧迫することで、手のしびれにつながることがあります。
特に長時間同じ姿勢が続きやすいデスクワークでは、腰まわりが圧迫されて血流が悪くなり、しびれが生じやすくなります。
また、ストレスや冷えも血流を悪化させる要因です。
ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れます。
自律神経は血流を調整するため、バランスが崩れると血行不良が起こって、神経が刺激されるため、しびれが生じることがあります。
手の痛み・しびれで力が入らない症状の病気
腱鞘炎
骨と筋肉をつなぐ腱や、腱が通るトンネル(腱鞘)に炎症が生じることで、指を動かす際に痛みや動きにくさを感じる状態です。
指を動かすと痛みや動きにくさ、指の関節が腫れたりすることがあります。
物をつかんだり握ったりすると、痛みの増強を招くこともあります。
また、「ドケルバン病」と呼ばれる、手首の親指側にある腱鞘が炎症を起こして手首が腫れ、親指を伸ばしにくくなるという症状もあります。
「ばね指」と呼ばれる、曲がった指を伸ばした時にカクンとなる症状が見られることもあります。
関節リウマチ
関節リウマチは特に30~50代の女性に多く見られる自己免疫疾患の一種で、関節に慢性的な炎症が起こることで発症します。
この病気により、関節の腫れや痛みが生じ、進行すると骨や軟骨が変形し、日常生活に支障をきたすことがあります。
症状としては、最初に指の関節の腫れや手のこわばりに気づくことが多いです。炎症によって腫れや痛みが生じ、これが全身の関節に広がることがあります。また、進行すると関節の変形が見られ、さらに倦怠感や貧血といった症状が出現することもあります。
手根管症候群
手根管症候群は、手のひらの付け根にある骨と靭帯に囲まれた部分(手根管)で、指を曲げるための腱と神経が圧迫されることで生じます。
この状態になると、手指に痛みや痺れが発生します。
特に、妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られます。
朝方や自転車・車の運転時、編み物など手を使う際に症状が強くなり、手を振ると少し楽になることがあります。
薬指は親指側半分にしかしびれが起こらず、手の甲や手首より前側(前腕側)がしびれることはないため、症状の部位から手根管症候群であることをある程度判断できます。
症状が進行すると、親指の付け根の筋肉が痩せ、親指の力が弱くなります。
その結果、親指と人差し指で円を作ることが難しくなったり、物を落としやすくなったりします。
母指CM関節症
ビンの蓋を開けたり、物をつまんだりするときに、親指の付け根が痛む状態です。
親指はつまむ、つかむといった動作で常に使われるため、負担がかかりやすくなります。
特に、親指は手の甲の部分から動くこともあり、親指の付け根のさらに手前の部分が痛みがちです。
症状としては、親指の付け根に痛みがあり、レントゲン検査で母指の付け根のさらに手前の関節(第1手根中手関節:CM関節)に変形が見られます。
治療には、鎮痛剤(飲み薬や貼り薬・塗り薬)やサポーターのような装具を用いますが、痛みが強い場合には関節形成術や関節固定術などの手術を行うこともあります。
ヘバーデン結節
特に40代以降の女性に多く見られ、人差し指から小指の第一関節が変形し、赤く腫れたり、曲がったりする状態です。
場合によっては痛みを伴い、日常生活で手を使う動作に支障が出ることがあります。
ガングリオン
多くの場合、手に発生する、ゼリー状の物質が入った良性のこぶ(腫瘤)のことを指します。
ほとんどは無症状ですが、場合によっては神経を刺激することで痛みやしびれを伴うことがあります。
頚椎椎間板ヘルニア
首の骨と骨の間にある椎間板の中の組織が飛び出すことで発生します。
クッションの役割をしている椎間板ですが、本来の位置からずれると脊髄や神経根を圧迫してしまい、症状が現れます。
首、腕、肩に痛みやしびれが発生します。
手に力が入りにくくなったり、細かい手作業に支障が出たりすることもあります。
糖尿病
糖尿病を適切に治療しないと、末梢神経に障害が生じ、手や手に痛みや痺れ、麻痺が現れることがあります。
この場合、通常は片方よりも両手もしくは両足に左右対称に症状が出現します。
骨や関節の病気・怪我
スポーツによる怪我などで、骨や関節そのものに障害が起きることがあります。
また、痛風やリウマチなど、全身性の病気によって関節に障害が起こる場合もあります。
手の痛み・しびれの検査
手や足の痛みやしびれの診断には、まず問診を行い、その後、視診や触診、腱反射の検査、レントゲン検査などを実施します。
必要に応じて、CTやMRIなどの詳細な検査を追加することもあります。
(CT、MRIは必要時近隣の提携病院で検査を行います)
手の痛み・しびれの治療
手や足の痛みやしびれの原因となる疾患が検査で見つかった場合、その疾患に応じた治療を実施します。
緊急対応が必要な場合には、すぐに適切な医療機関をご紹介します。
保存療法
保存療法では、消炎鎮痛薬、神経の過敏性を抑える薬、末梢循環改善薬、ビタミン製剤などを用いて、しびれや痛みの症状を改善します。
また、必要に応じてブロック注射や装具療法、リハビリテーション(理学療法・作業療法)なども実施します。
手術
椎間板ヘルニアや脊髄損傷、脊髄腫瘍、ギラン・バレー症候群などが原因の場合、手術が必要になることがあります。
そのような場合には適切な医療機関をご案内します。
手の痛み・しびれで力が入らない時は当院まで
手のしびれは、どのような状況で、どのようなしびれが出るかによって、疑われる疾患をある程度絞り込めます。
また、ここまでにお伝えした疾患が原因であるケースは少なくありません。
当院の院長は、手外科学会専門医、整形外科学会専門医、認定運動器リハビリテーション医といった専門資格を有しており、手の痛みやしびれの診断と治療において高い専門性を持っており、これまでの経験や知識で確かな診察を行うことができます。
日常生活の中で異変を感じたときには、早めに当院にご相談ください。